Instagramで自社ECサイトの商品を販売して売上を伸ばそうと考えているのではないでしょうか?Instagramで商品を販売する方法は以下の3つです。
◆Instagramで商品を販売する3つの方法
② InstagramのプロフィールにECサイトのリンクを設置
③ ストーリーズやDMに決済リンクを設置
最も良い方法は、①「Instagramショッピング機能」を使ってECサイトと連携することです。なぜなら、投稿の商品画像からユーザーが直接商品を購入でき、さらにECサイトの機能でリピーター施策を行う土台を作ることができるためです。
本日は、forUSERS株式会社でマーケティングを担当している筆者が、Instagram販売について詳しく解説します。
Instagramで商品を販売する3つの方法
それでは、Instagramで商品を販売するための3つの方法を順に解説します。
販売方法① Instagramショッピング機能(投稿画像に商品リンクを設置する方法)
この方法は、以下のように商品画像から直接商品を購入することができる方法です。
◆Instagramショッピング機能
上記のように投稿写真の中にタグが出現します。これは商品をタグ付けすることで、投稿写真に商品のタグが出現し、ユーザーがタグをタップすると、以下の赤枠のように「ウェブサイトで見る」という青いボタンが現れ、さらにこれをタップすると自社のECサイトの商品画面に遷移することができます。
◆商品カタログの画面
つまり、このタグ付けの機能をうまく使えば、InstagramからECサイトの商品ページまでスムーズに遷移することができるので、InstagramをECサイトの一部のように利用することができるのです。
Instagramの投稿でこのように商品を販売するには、Facebookでビジネスアカウントを作る必要があります。
ここでは、Facebookビジネスアカウントの登録方法を詳しく解説しませんが、おおよそ以下の5つのステップとなります。
◆Facebookビジネスアカウント登録の5つのステップ
② 必要な情報を入力(営業時間、所在地、電話番号、URL等)
③ ショップの追加
④ カタログに商品を追加
⑤ 商品を申請して承認をもらう
詳しくは、以下のInstagramショッピング公式ページをご確認ください。
Instagramショッピングを使って、決済を行う方法は以下の2つです。
決済方法① InstagramとECサイトを連携させる(ECサイトがある方向け)
まず、Instagramは以下のようなECサイトと連携することができます。
◆Instagramと連携できるECプラットフォーム ※一部を紹介
・STORES
・カラーミーショップ
・Squareオンラインチェックアウト
・ebisumart(エビスマート)
これらのECサイトは、Facebookビジネスアカウントのカタログと連携することで、商品カタログを同期させることができます。一度連携すると、ECサイト側の商品登録操作で、Facebookビジネスアカウントのカタログにも同期させることができます。
この方法を使うと、販売手数料はECサイトのプラットフォーム側が提供する手数料で支払うことができます。
決済方法② Instagramのチェックアウト機能を使って販売する(ECサイトがない方向け)
方法①のようにECサイトを持っていなくても、Instagramショッピングを利用することができます。Facebookビジネスアカウントで商品を直接カタログ登録することで、投稿から商品を販売することができます。その場合は、販売手数料をMeta社に支払う必要があります。
もし、ECサイトを持っている場合は方法①で販売しましょう。
ECサイトを持っていない方は方法②でも良いのですが、ECサイトを持つことでInstagram以外にも販路を広げられますし、自社ECサイトに顧客データを蓄積してリピーター対策を行うこともできます。この機会にECサイトを持つことを筆者はおススメします。
販売方法② InstagramのプロフィールにECサイトのリンクを設置
①で紹介した、InstagramとECサイトを連携して投稿で販売するのが最もスムーズな方法ですが、Facebookビジネスアカウントの設定が面倒に感じたり、もっとカンタンにECサイトで販売・連携したい場合は、プロフィール欄にECサイトのURLを貼る方法が良いでしょう。
◆Instagramのプロフィール欄のURL
この方法のデメリットは、プロフィール欄にユーザーを遷移させないと商品を販売させることができないため、各商品投稿から直接商品を販売することができません。
しかし、以下のように投稿のキャプションを編集することで、プロフィール欄にユーザーを移動させやすくすることができます。
◆投稿のキャプションからプロフィール欄に誘導させる工夫
赤枠内の「@hokuoh_kurashi」をクリックするとプロフィールに遷移するので、投稿を見て商品に関心を持ったユーザーにECサイトへの移動を促すことができます。このような工夫を投稿ごとに行うことで、プロフィール欄にユーザーを遷移させてECサイトでの販売につなげることができるのです。
ただし、この場合ECサイトのトップページに移動するので、ユーザーは自分で投稿の商品を探す手間が発生します。
そのため、Instagram投稿した商品をECサイト側でもピックアップ表示するなどして、InstagramからECサイトにやってきたユーザーがカンタンに商品を見つけられるようにする工夫が必要です。
販売方法③ ストーリーズやDMに決済リンクを設置
最後に、ストーリーズやDMでの販売方法を2つ解説します。
① ストーリーズにECサイトのリンクを貼る
ストーリーズでは、以下の赤枠内のようにECサイトへのリンクを置くことができます。
ただし、ストーリーズは24時間で消えてしまうので、残す場合はハイライトに設定してプロフィールに設置しましょう。ストーリーズの機能をうまく使うなら、限定商品やキャンペーンに合わせて、ストーリーズに商品リンクを設置して限定感を演出する使い方が良いでしょう。
② DMで決済リンクを送付
Instagramアカウントを運営していると、フォロワーから個別に連絡が来ることがあります。そこで、フォロワーから「○○の商品が欲しい」というDMが来た場合に、決済用のリンクを貼って商品を販売します。
DMを使って商品を販売する場合は、プロフィールや投稿に「商品購入希望者はDMを下さい」などの文言があると、このようなDMが増えるはずです。
決済用のリンクはECサイトでも作成可能ですし、Square オンラインチェックアウトのようなサービスで、カンタンに商品ごとのリンクを作って決済することができます。決済手数料は、リンク作成ツール側に支払います。
Instagram販売で売上を伸ばす5つのポイント
では、Instagram販売の具体的方法を理解したところで、売上を伸ばすための5つのポイントを解説します。
ポイント① InstagramとECサイトを連携させる
InstagramとECサイトを連携させずとも、Instagramチェックアウトを利用することで、Instagram上で決済することはできます。しかし、Instagramでの販売を伸ばすことを考えると、ECサイトと連携させるべきです。
なぜなら、ECサイトの売上を安定させるのは新規顧客ではなくリピーターです。Instagramチェックアウトを使って販売してしまうと、ECサイトの機能でメルマガ等のCRM機能やレポート機能と連携ができず、リピート施策ができなくなるためです。
現在は、主要なECプラットフォームであればInstagramと連携できるので、売上を伸ばすには連携することから始めましょう。
ポイント② InstagramとECサイトの世界観を同じにする
Instagramであなたのアカウントを気に入ったユーザーが、投稿から商品タグをタップしてECサイトに遷移した時に、「Instagramの投稿とデザインが違う」「写真の印象が違う」などの違和感を持つ可能性があるかもしれません。
このように思われないためにも、Instagramの投稿やストーリーズ、プロフィールなどの世界観と、ECサイトの世界観は同じにするよう心掛けなくてはいけません。
ポイント③ DMやオンラインライブで個別にフォロワーとの関係性を築く
Instagram販売においては、ファンとのコミュニケーションを深めることが、リピート販売を促進する重要な要素の一つです。極論を言えば、商品で差別化するのは難しい時代となりました。しかし、商品で差別化できなくとも「ヒト」の要素で差別化する方法があります。
ファンとの関係性を高めるコツは3つあります。
◆ファンとの関係性を高める3つのコツ
② Instagramライブを定期的に行う
③ 投稿へのコメントにすぐ返信する
この3つの手法でユーザーとコミュニケーションを取ると、毎回の投稿に「いいね」やコメントが付きやすくなったり、商品のリピート購入にもつながります。
また、ファンとのやり取りを見た第三者の新規ユーザーが「このショップの人は丁寧だ、私もコメントしてみよう!」という気持ちになり、ファンやリピーターの形成にも役立ちます。
このようなフォロワーとのやり取りを、エンゲージメントと言います。エンゲージメントを高めることで、今度は投稿が「発見タブ」に掲載されやすくなるメリットもあり、Instagramを使ったマーケティングにおいては、欠かせないコツとなるのです。
ポイント④ プロフィールのURLに「購入はこちら」と明記する
プロフィール欄にはURLを設置できますが、単に設置するだけでは、そこで買い物ができることに気が付かないユーザーもいるはずです。ですから、ECサイトのURLを設置する場合は、必ずプロフィール欄にURLと一緒に下記のような文言を記載するようにしましょう。
◆ECサイトや決済用のリンクと一緒に記載する文言
「商品は以下のURLから購入できます」
「ECサイトで商品を購入する↓↓↓」
URLだけ設置しても気が付かないユーザーもいますし、繰り返し訴求することでECサイトの存在をユーザーに強く意識させることにつながります。
ポイント⑤ リール動画を使って商品をタグ付けして販売する
Facebookビジネスアカウントで商品をカタログ登録したのなら、投稿だけでなくリール動画でも商品をタグ付けしましょう。実は、Instagramではリール動画でも商品のタグ付けを行うことができます。
さらに、昨今は投稿よりもリール動画の方が「いいね」が付きやすい傾向にあり、商品の露出を高めることにも向いている機能です。特に商品の使用感に関しては、投稿よりも動画の方が伝わりやすいので、リール動画でも積極的にプロモーションしてみましょう。
まとめ
Instagramの良いところは、個人や中小企業でも熱意をもって運営することで、ファンを集めやすいプラットフォームであるということです。また、フォロワーがそこまで増えなかったとしても、既存客にInstagramをフォローしてもらうことでリピーターとの顧客接点を持つこともできます。
もし、中大規模のECサイトの売上向上においてInstagram販売を考えている場合は、株式会社インターファクトリーのEC支援サービス「ebisu growth」を活用することをおススメします。
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