2023年12月21日(木)、株式会社インターファクトリーは、社内研修「ikunari(イクナリ)」にてLT大会を開催しました。
はじめに
ikunari(※1)とは自発的な人材育成を目的に、全社員を対象とした社内研修制度です。社員自らの学びたいという思いを基に、一人一人がより活躍できる環境を作るため、ikunari共有会やLT大会(※2)を実施しています。
(※1)
ikunariとは「育つ」「成る」という自発的な成長をイメージしたインターファクトリー独自の造語です。(※2)
LT大会:Lightning Talks(ライトニングトーク)の略称で短い時間でのプレゼンテーションを指します。
LT大会について
LT大会は、エンジニア職の社員にまんべんなく発表の機会が当たるよう、ローテーションを組み、新卒からCTOまで、多数の社員が参加しています。毎月開催しており、各自で話したいテーマを決めています。
内容はあくまで技術・デザインの話になりますが、業務以外の分野も積極的に勉強してほしいという狙いから、業務で使用するものに限らず、自分が興味を持ったものも対象にしています。業務効率化に役立つような話から、趣味で作成したゲームや、大学時代に専攻していたことまで、さまざまな分野について発表しています。
参加した社員の学びの場になるだけでなく、登壇した社員の成長の場にもなっています。他の人の発表を聞いて学び、自分も発表することで、さらに成長してもらうことを理想としています。
2023年12月 LT大会開催レポート
今回は、エコシステムチーム マネージャーの中嶋、製品保守チーム リーダーの大谷、新卒2年目・カスタマイズBチームの山本が登壇し、各自準備したテーマについて発表しました。それぞれの発表についてレポートします。
我が家の音声アシスタント 発表者:エコシステムチーム 中嶋
音声アシスタントの概要や活用方法について説明があった後、中嶋が実際に使用してみてうまく動作しなかった経験についていくつか発表しました。
◆音声アシスタントへの指示で、うまく動作しなかった①
音量を「3」にするよう指示したところ、「最大」にされた
◆音声アシスタントへの指示で、うまく動作しなかった②
クラシック音楽を再生するよう指示したところ、しばらくは有名なクラシック音楽の曲が流れた後、突然アニメ主題歌のオーケストラバージョンが流れる
似ている発音の言葉があったり、想像していない曲が流れたりと、どちらも音声アシスタントの聞き間違いによって意図した通りに動作しなかった例です。
声色や発音など、人によってさまざまな指示を出すことが想定されるため、どんな指示でも意図した通りに動作できるよう、今後もさらなる進化を期待できそうですね。
質疑応答
「用途によって、音声アシスタントを使い分けた方が良いですか?」「音声アシスタントによって使いやすさは異なりますか?」といった質問がありました。
例えば、Amazonユーザーであれば、Alexaに指示を出すことでAmazon Musicから音楽を再生することができるように、普段使用しているツールや目的に合わせて使い分けると良いとの意見が出ました。
Stable Diffusionでお絵描き 発表者:製品保守チーム 大谷
画像生成AIツールである「Stable Diffusion」について、無料で使用できるという気軽さから、試してみたとのことです。今回、大谷は「馬に乗った猫」というテーマで画像を作成しました。
◆「馬に乗った猫」の画像を作成させてみた
「馬に乗った猫」と指示を出し、作成された画像がこちらです。
なかなかの出来ですね。
ただ、馬に乗っているのは猫ではなく、人間なので、さらに「人間」「現実」というワードを除外する指示を出してみた結果が次の通りです。
顔が人間から猫になりましたね。AIが作成したとは思えないほど、完成度の高い画像になりました。
今回の検証で、AIを使用して理想の画像を作成するには、指示を複数回に分けて出すとより良いことが分かりました。AIでも完成度の高い画像を作成できますが、普段、1から画像を作成してくださっているデザイナーの方には頭が上がりませんね。
また、実際に業務での使用や、商用利用を検討する場合は、著作権を考慮する必要がありますので、事前に学習データの著作権や、画像生成AIサービスの利用許諾を確認しましょう。
質疑応答
「画像を作るスピードはどれくらいですか?」「指示が複雑な分、それだけ画像作成に時間がかかりますか?」といった質問がありました。
今回、Stable Diffusionを使用した感想としては、5秒程度で作成できたとのことです。速さはさすがAIなだけあって、人間より優れていそうですね。
VR商品展示会を開きたい 発表者:カスタマイズBチーム 山本
オンライン上で展示会の会場を再現するVR展示会について、メリット・デメリットを説明した後、当社サービス「ebisumart」をご利用いただき、ECサイトを運営されているユーザー様の商品をVR展示会に出展した場合について発表しました。
普段VRゲームをプレイしている山本は、ebisumartユーザー様の商品をVR空間で再現することで、実際にサイズ感を確かめたり、さまざまな角度から見ることができたりと、購入前にイメージをつかみやすくなりそうと考え、今回のテーマを思い付いたそうです。
山本が考案したebisumartユーザー様のVR展示会案をご紹介します。
◆ebisumartユーザー様の商品をVR展示会に出展するなら
・アパレル企業様の商品を対象に、VRショッピングセンターを作る
・フィギュアやグッズ、家具などサイズを確かめたい商品の見本市を開催する
アパレルや家具など、実際に見て確かめたいような商材はVRとの相性が良さそうですね。
また、山本は下記環境にて実際にVR空間の開発も行ったそうです。
・開発環境:Unity、Android Studio
・実機:Oculus Quest2
▲山本開発 VR空間
今回の開発ではVR空間に球体を配置し、見てみるところまでとなったようですが、次回は、球体だけではなく、何かの模型を作成してみたり、さらにVR空間内を自由に歩き回ってみたりしたいとのことです。
質疑応答
「VRゲームをプレイすることと、開発することは感覚が違いますか?」といった質問がありました。
やはり、VRゲームをプレイするのとは異なるようで、まず開発環境を整えることから難しかったとのことです。環境やバージョンに合わせた情報収集をする必要があり、複数サイトの確認に時間がかかったようです。
参加社員の声
今回のLT大会に参加した社員から下記感想が届きました。
・ちょうど最近、自宅のカーテンを閉めるためにSwitchBotを導入したところだったが、発表を聞いて音声アシスタントも導入してみたくなった!
・現時点の画像生成AIツールのレベル感を把握できて面白かった
・VRと自社サービスを掛け合わせた発表だったため、身近に感じやすく、興味深かった
発表を聞いたことで自分も試してみたいと感じられたようです。AIやVRなど、最新技術に触れ続け、今後、社員同士で情報交換してみるのも面白そうですね。
さいごに
今回のikunariでは、音声アシスタント、AI、VRに関しての発表がありました。発表中には、参加した社員から積極的に意見や質問が飛び交い、活発な雰囲気が感じられました。次回も社員全員にとって学びの場になることを期待しています。
今後もikunariについてレポートしていきます。
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