2020年1月22日(水)、大阪の梅田スカイビルにて株式会社WorkVisionが主催する無料セミナー「デジタルトランスフォーメーションと基幹業務システムのあるべき姿」に、弊社ビジネスディベロップメント部が登壇いたしました。
弊社は本セミナー第二部に登壇し、BtoB-EC構築のポイントについて、主要クラウドEC3年連続シェアNo.1の「ebisumart」を活用した事例を交えてご紹介させていただきました。
クラウドEC構築によるリニューアル投資削減とシステム連携
本セミナーでは、BtoB取引の現状とBtoB-EC構築のポイントについてお話させていただきました。
BtoB取引の現状
BtoBのEC化
経済産業省が発表した「電子商取引に関する市場調査」によると、平成30年(2018年)のBtoB市場規模は約344兆円となっています。
BtoC市場規模は約18兆円なので、BtoB市場の方が大きいことが分かります。
EC化率についても、BtoCの6.2%に対してBtoBは30.2%と高くなっています。
一見するとBtoBはEC化が進んでいるように思えますが、実際にはEDIがほとんどで、BtoB-ECは数字ほど進んでいないのが現状です。
クラウドサービスの浸透
また、総務省が発表した「通信利用動向調査」によると、クラウドサービスを利用している企業は2014年では38.7%でしたが、2018年は58.7%に増加しています。
「利用していないが、今後利用する予定がある」という回答を含むと2018年度では70%を超えています。
なぜクラウドサービスを利用しているかという質問に対しては「資産保守体制を社内に持つ必要がないから」という回答が41.6%と半分近くを占めています。この「資産保守体制を社内に持つ必要がない」というのはクラウドサービスの非常に大きなメリットです。
こういった意識が広まり、パッケージ製品や社内の仕組みを保有する時代から、サービスを利用していく時代に変わってきています。
事例から見る取り組み
続いては事例から、BtoB事業のお客様がどのようにECを活用されているかをご紹介させていただきました。
事例① 基幹システムとの連携
それぞれのシステムにバラバラに存在していた、あるいは埋もれていた情報を利用可能な形に連携しました。
その結果、取引先様の利便性を向上させるサイトを作る目的から始まりましたが、業務効率化も同時に実現することができたケースのご紹介でした。
事例② 細かい機能の導入事例
ご相談の多い課題に対しての解決策として、商品名が分からないというお問い合わせを減らすためのパーツ検索機能と、FAX注文からの切り替えを促すオーダーフォームのご提案事例についてご紹介させていただきました。
BtoB-EC構築のポイント
インターファクトリーでは、DX(デジタルトランスフォーメーション)を「企業活動において様々なチャネルで集めたデータを統合、活用することで、企業の在り方、働き方を変革すること」と考えています。
BtoB-ECは企業活動におけるチャネルの一つでしかありませんので、BtoB-ECを構築するだけでDXが実現できるわけではありません。DX実現のためには、BtoB-ECを含む様々なチャネルのデータを利活用できる形で集めることが一番大切です。
こうした前提の上で、実際にBtoB-ECを構築していく上での3つのポイントをお話させていただきました。
ポイント① システム化の目的を明確化する
目的によって、どのようなサイトにするかは全く変わってきます。
システム化の目的をきちんと社内で整理して定めていくことが大切です。
ポイント② 業務の棚卸しをする
今やっている業務をウェブに置き換えていくことが今後発生します。
その業務の運用は絶対に置き換えられない運用なのか、あるいはウェブに置き換えることができるのか、現状の業務整理が非常に大切です。
ポイント③ 初めから100点は目指さない
成果の出た例を見ていくと、最低限必要な部分をまずウェブに置き換えた上で運用を走らせ、足りないところを少しずつ後から改善していく運用方法を実行されています。
80点を目指して構築し、実際に運用が始まってから100点を目指して少しずつ改善していくことを目指していきましょう。
当日は皆さまご多用の折、ご来場いただきまして誠にありがとうございました。
インターファクトリーでは今後もEC事業者様向けのセミナーやイベントを積極的に開催してまいります。