【ebisumart zero】DtoC-ECのリプレースポイントとは

2022年9月15日(木)、株式会社インターファクトリーは、株式会社インプレス主催の「ネットショップ担当者フォーラム 2022 夏」に登壇いたしました。

弊社が提供する「ebisumart zero」では、ECサイトのソリューションプロバイダーやデベロッパーに対する公式認定制度「ebisumart zeroパートナープログラム」を設けております。

本セミナーでは、ebisumart zeroのゴールドパートナーであるFORSQUARE株式会社 武田 泉 氏と、株式会社ワンゴジュウゴ システム部 アカウントセールス / マネージャー 佐々木 和美 氏と共に、「売れるECサイト構築を行ってきた3社が語る DtoC-ECサイトがリプレース時に押さえておくべきポイント」と題し、DtoC-ECサイトがリプレース時に事前に知っておきたい注意点や必要な機能などをパネルディスカッション形式でお話しいたしました。

今回は、当日のセミナーの一部をご紹介します。

パネルディスカッション「DtoC-ECサイトがリプレース時に押さえておくべきポイント」

DtoC-ECサイトのリプレース時のポイントについて、FORSQUARE株式会社 武田氏はシステム構築、株式会社ワンゴジュウゴ 佐々木氏はサイトデザイン、弊社 zero with推進室 室長の真鍋はECプラットフォームの視点から4つのテーマでお話しいたしました。

①ECサイトの中で注力すべきページとそのページに入れる要素

ECサイトを構築する時、すべてのページをこだわりたいと考えるEC事業者様も多いかと思います。しかし、まずはターゲット層の決定後、ECサイトをオープンし、徐々にサイトデザインや、必要な機能を作り込んでいくことがECサイトの成功につながります。

そこでECサイトをオープンさせることを第一優先としたときに、一番注力すべきページについてお話ししました。

佐々木氏は、ECサイトのメインとなるトップページに注力した後、商品詳細ページを作り込むことが多く、最近ではサイトデザインをシンプルにした上で、商品画像で魅力を伝えるECサイトが増えているとお話しいただきました。以前は、商品詳細ページに紹介文や画像を多く掲載していましたが、最近では、UGC(User Generated Content)画像と呼ばれる、SNSで発信されたユーザーの投稿画像などを商品の「利用シーン」の参考として追加することが多くなっているそうです。

機能面においても、ランキング機能やレコメンド機能を導入し、商品の選択幅を広げることがトレンド機能となっていることをご紹介しました。

 

②ECサイトに必要な機能

次に、ECサイトに必要な機能についてお話ししました。新規構築やリプレースにかかわらず、ECプラットフォームにある標準機能だけですべての運営業務を補完することは難しいため、基幹システムやいろいろな外部サービスとのシステム連携が重要になります。

真鍋は、システム連携だけではなく、実店舗とECサイトを連携するケースがここ数年で増えていると感じていました。

実店舗と連携することで、ユーザーは商品の受け取り時間を気にする必要がありません。さらにEC事業者様にとっても、実店舗だけでは取得が難しかった販売データをECサイトから取得できるというメリットがあります。EC事業者様は取得したデータを基に、新たな施策を打つことが可能になることから、実店舗と連携するケースが増えているのではないかとお話ししました。

武田氏も実際に店舗特有の施策で実店舗との連携を行ったケースもあり、多くの可能性を感じているそうです。

▲外部システムや実店舗での連携によりECサイトの可能性が広がります

 

③業務効率を上げるには

ECサイトの売上を向上させるためには、運営スタッフの作業工数を削減し、いかに販売施策に注力できるかが重要となります。そのため、販売施策につながるメインの機能とは別に、作業工数の削減につながる「かゆいところに手が届く機能」についてお話ししました。

武田氏からは、商品データの一括アップロード機能や、CSVレイアウトの項目をEC事業者様が自由に選べる機能、受注データの検索条件の保存機能を利用することも業務効率化につながる一つの方法であるとお伝えいただきました。

▲日々の運営を効率化するためには少しでも業務を簡素化できる機能を利用することが重要となります

 

④プロモーションを行うには

ブランドやECサイトのファンを作るためには、売上向上のための施策だけではなく、プロモーション施策も重要となります。ファンを作るための施策はいくつかありますが、ユーザーと直接つながることができるSNSは導入のハードルも低く、多くのEC事業者様が実施されています。

佐々木氏は、いくつかあるSNSの中でもやはりInstagramはECサイトとの相性が良いと感じるとお話されました。商品を購入したユーザーが撮影したクオリティの高い写真をInstagramで拡散し、それを見た別のユーザーが商品の利用イメージを広げ、遷移先のECサイトで購入につながるというケースが多くあります。

また、ECサイトとGoogleショッピングを連携し、商品の認知度を上げるEC事業者様も増えているそうです。商品を検索した際に、すぐに商品ページに遷移することで販売機会の損失を防止できるのではないでしょうか。

 

視聴者様からのご質問への回答

当日は視聴者様からのご質問にお答えする時間を設けさせていただきました。
残念ながらお時間の関係で回答できなかったご質問も合わせて、この場でご紹介いたします。

Q1.決済サービスの種類の多さは売上にも影響するか

ECサイトのターゲット層に合う決済方法を導入することが重要ではないでしょうか。
クレジットカードを保有しない若年層は後払い決済、高齢層は銀行振込や代金引換などを希望される方が多くいらっしゃいます。さらに、ECサイトではクレジットカード以外の主要なオンライン決済サービスを導入いただくことで、ユーザーの購入時の手間を軽減できます。

 

Q2.リプレースに失敗しないために押さえておくべきポイントを、プロジェクトチームの作り方や、担当者・責任者に求められる知見などの観点から教えてほしい

仮にプロジェクトご担当者様がECへの知見をお持ちでない方だとしても、ECサイトを運営する上で必要な情報を構築ベンダーにご共有いただくことで、ベンダーからアドバイスや実現できる内容をお伝えすることができます。リプレース時の失敗を防ぐためには、ご担当者様との情報共有が重要だと考えております。
また、サイト構築の進行中にご要望が変わってしまうケースもあるため、なるべくそういったことが少なくできるように進めています。

 

Q3.UGC活用についてもターゲット層によるのか。また、シニア世代に有効なSNSとは

50~60代のシニア世代では比較的、LINEの利用が多いのですが、どのようにSNSを活用するのかによっても、有効なものは変わってきます。
50~60代でもInstagramを利用されるケースも多いため、高価格帯の商材ではUGCをご検討いただくことも効果的ではないでしょうか。

 

Q4.Googleショッピングにおけるフィードの作成や更新の手間を解消するには

弊社が提供している「ebisumart zero」のオプション機能をご紹介いたします。「GoogleShopping連携オプション」では、日次バッチによる自動でのフィードファイル作成を行っております。作成されたファイルをGoogleが受け取りにくる仕組みのため、自動連携により運用の手間が軽減されます。

 

Q5.プロジェクト進行中に、後からいろいろな意見が出てきたことでプロジェクトが遅れてしまうことがあったが、会社全体をコントロールするにはどうすれば良いか

すでに進行しているプロジェクトについて、後からいろいろな意見が出ることは頻繁にありますが、その意見をなるべく早いタイミングで出し切れるよう進行し、一からやり直す確率を減らすよう、以下を心がけております。

  1. 進行中の各ポイントで事業者様を含めてプロジェクト全体での認識確認を行う
  2. 大規模プロジェクトの場合、要件定義を設けて、大枠を決めてから後続フェーズを進める
  3. プロジェクトの後半で意見が出た場合は事業者様を含めて取捨選択を議論する

サイトデザインの観点
デザインコンセプトをしっかりお伝えし、方向性の異なる案を提示し1つの「トンマナ」が決定した後は、そのルールが崩れないように下層ページへの展開を行います。
後からいろいろな意見が出ることはよくあるため、そのご意見を反映するかはプロジェクトの期日や予算、重要度によって判断せざるを得ない印象です。プロジェクトを統括される方をプロジェクトメンバーにアサインする、または細かくコミュニケーションをとることで、意見の相違がなるべく起こらないように進行しています。

システム構築の観点
要件および仕様を整理・調整する際には、画面イメージ(デザインは抜きで機能面)をお勧めしております。
EC事業者様の知識のあるなしにかかわらず、画面イメージを基に機能的な過不足や、業務フローを基に運用が回るかなど、機能一覧や会話だけではなく、よりイメージがつくものを利用して整理すると、後からの追加要望が減るかと思います。
どうしても追加要望や、仕様変更の調整が入ることがありますが、スケジュールと予算から調整可能かどうかを整理し、難しい場合は何かの機能とトレードオフしたり、その要望のみリリースを遅らせるなど、EC事業者様との調整になるかと思います。

 

Q6.「ebisumart zero」から「ebisumart」への移行タイミングについて

会員数、注文数、平均アクセス数が上がり、制限数に近づいてきたタイミングでebisumartへの移行をご検討ください。

 

当日は皆さまご多用の折、ご参加いただきまして誠にありがとうございました。
インターファクトリーは今後もEC事業者様向けのWebセミナーやイベントを積極的に開催してまいります。
当日のセミナーに関しまして、不明点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。

 

登壇企業紹介 zeroパートナー

ゴールドパートナー
FORSQUARE株式会社
弊社は、さまざまな業界へのebisumart導入支援・カスタマイズ・運用保守を行なっております。 お客様のIT戦略パートナーとしてプロジェクトの成功へと導くために、ebisumar zeroを最大限活用したご支援をさせていただきます。

URL:https://www.for-square.co.jp/

 

ゴールドパートナー
株式会社ワンゴジュウゴ
みなさまのECサービスをさらに上のステージへ押し上げるべく、デジタルマーケティングとクリエイティブの力で私たちがサポートします。ブランド、商材、販売規模、そして目指すべきゴールに向かって、ニーズに合わせたECシステムを構築します。

URL:https://www.wan55.co.jp/sys/ec/

 

「ebisumart zero」について
提供会社:株式会社インターファクトリー

「ebisumart zero」は、ASP型カートの「安価」で「手軽」にECサイトを構築できるメリットに加えて、豊富な標準機能と業界トップクラスのセキュリティ環境を低価格でご利用いただき、事業フェーズに最適なタイミングで「機能拡大できる」スモールスタート向けクラウドコマースプラットフォームです。

業種業態を問わず、自社のECサイトを「事業フェーズに合わせて機能拡張させたい」という「事業成長」をお考えの、スタートアップ企業から中規模のEC事業者様の成長を支援いたします。

URL:https://ebisumartzero.com/