2021年12月14日(火)、株式会社インターファクトリーは、WWDJAPANが主催する「ファッション&ビューティテックスペシャルセミナー」に登壇しました。
クラウドECを使ったデジタル施策として、実際にebisumartのシステムを利用するお客様の声をご紹介させていただきたく、今回のセミナーに登壇いたしました。
当日は、ebisumartユーザー企業様である株式会社ジョンブル 販売部 直営店舗・EC部門 執行役員 浅野 拓也 様をお招きしました。
セミナーでは「ジーンズブランド『ジョンブル』が取り組む、クラウドECを使ったデジタル施策」と題し、弊社サービス「ebisumart」と接続する株式会社ZOZO提供のフルフィルメント支援サービス「Fulfillment by ZOZO」を利用して感じたことや、直営店舗へのECサイト活用方法についてお話しいただきました。
今回は、当日のセミナーの一部をご紹介します。
▲株式会社ジョンブル 販売部 直営店舗・EC部門
執行役員 浅野 拓也 様(上)をお招きし、
弊社システムソリューション部 カスタマーサクセスチーム
マネージャー 渡邉が登壇しました
Fulfillment by ZOZO導入の効果 ━「ZOZOBASE」との連携で、在庫管理の一元化を実現
ジョンブル様は、岡山県倉敷市児島で生まれたジーニングメーカーで、メインブランド「JOHNBULL」を取り扱っています。
オリジナルアイテムの企画から製造、販売を一貫して行っており、全国のセレクトショップへの販売や各主要都市に直営店舗を出店するだけでなく、EC運営や海外への販売も行っています。
ジョンブル様の販売チャネルには、卸、直営店舗、ECサイトという部門がありますが、その中でも特にEC部門の強化を行うため、モール型ECサイトと自社ECサイトを運営されています。
モール型ECサイトと、ebisumartを利用した自社ECサイトが順調に成長をしていく中で、次第に在庫の運用効率面で課題を感じ、Fulfillment by ZOZOを導入することを決定されました。
Fulfillment by ZOZOとは、株式会社ZOZOが提供する、ZOZOTOWN出店企業の自社ECサイトのフルフィルメント支援サービスです。
国内最大級のアパレル物流拠点「ZOZOBASE」と自社ECサイトを連携することにより、ZOZOTOWNと自社ECサイトの在庫の一元管理を実現することができます。
ジョンブル様は、Fulfillment by ZOZOを通じて、直営店舗とモール型ECサイトのZOZOTOWN、自社ECサイトの在庫情報を一元管理することで、在庫管理の効率がかなり上がったそうです。
また、Fulfillment by ZOZOを導入したことで、撮影から採寸、原稿作成までを行う「ささげ」業務や、カスタマイズ対応も含めたその他の業務もFulfillment by ZOZOに委託することができたため、自社ECサイトのコンテンツやその他の運営業務といった、EC事業を成長させるためにより注力すべき業務を行えるようになったことが、メリットに感じたとお話しされていました。
▲Fulfillment by ZOZO導入の経緯。
在庫の一元管理ができたことで、
結果的に自社ECサイトなどに注力することができるようになったそうです
直営店舗へのECサイト活用方法 ━ 「ECサイトから得られるデータ」をいかに有効に使うか
浅野様は現在、直営店舗とECサイトの両部門を統括されています。
ご自身の直営店舗での販売や、ECサイトでの販売のご経験を通して、「ECサイトから得られるデータ」をいかに直営店舗の事業にも有効に使えるか、を考えご活用されているとのことです。
事例として、関東地域におけるECサイトでの購入者数は全国的に見ても高い割合を占めていますが、直営店舗での購買実績を比較すると、関東地域はECサイトでの購入者数の割合に対して直営店舗への来客率が少ないことが分かりました。
そこで2021年11月、直営店舗の立地やアクセスの良さと、ECサイトで得た購買データを融合した新業態として、渋谷スクランブルスクエアに新規店舗「STRIDE by JOHNBULL SHIBUYA」をオープンされました。
ECサイトでの購入者数が多い地域に直営店舗を出すことで、よりファン化を促していきたいとお話しいただきました。
▲ジョンブル様の店舗紹介。
関東地域の直営店舗の課題をもとに、ECサイトのデータを生かして、店舗を展開
ジョンブル様の取り組み ━ 従業員のモチベーションアップ
近年、「DX(Digital Transformation:デジタル技術による変革)」「OMO(Online Merges with Offline:オンラインとオフラインの融合)」といったキーワードが取り上げられる機会が増えています。
中小企業の場合、DXやOMOを進めるよりも、例えば直営店舗で勤務する従業員のモチベーションを上げるといった、マインドの部分から変えていくことが大事だとお話しされていました。
ジョンブル様の場合、直営店舗のスタッフとECサイト担当を兼任するなどの仕組みを作り、双方のメリットを活用してシステムや仕組み作りをされているそうです。
例えば、直営店舗のスタッフが商品へのこだわりや思いを、直営店舗に来店されたお客様だけではなく、SNSなども利用してECサイトで購入されるお客様にも伝えています。
そうすることで、お客様から見ても、「直営店舗で見たことがある人が、WebやSNSに出ている」「直営店舗に行ったら、WebやSNSに出ている人がいる」という面から親近感につながり、直営店舗にご来店されたお客様からお声掛けいただいた結果、スタッフのモチベーションも高められたとのことでした。
今後の展望 ━ アフターコロナで自社の強みを生かす
今後の展望としては、ECサイトをはじめデジタルが来店のきっかけになる上、直営店舗で足りない情報を補う役割もあるため、ECのメリットをうまく活用していきたいとのことです。
実際に、コロナ禍での販売を経験された中で、消費マインドの変化を感じられたそうです。
そこで、「本当に必要なものが何か」「アフターコロナで、自分たちがどういったモノ作りをすればよいのか」ということをしっかり考え直し、その上で、「自分たちでモノ作りができるということは強み」と改めて認識されたとのことです。
現在「JOHNBULL」というブランド以外にも、「rebear by JOHNBULL」という、デッドストックやアーカイブアイテム、ヴィンテージアイテムを使用して新たな服に生まれ変わらせるブランドを運営されていますが、今後も新たなブランドを増やし展開していきたいとお話しされていました。
▲今後の展望をお話しされている様子。
ECサイトやSNSを、直営店舗へ来店するきっかけにしたいとお話しされていました
インターファクトリーは、今後もebisumartユーザー企業の皆さまに長くご活用いただくため、さまざまなサポートメニューをご提供し、サービス向上に努めてまいります。
当日はお忙しい中、本セミナーにご来場いただき誠にありがとうございました。
インターファクトリーは、今後もEC事業者様向けのセミナーやイベントを積極的に開催してまいります。
当日のセミナーに関しまして、不明点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
登壇企業紹介
「ジョンブル公式オンラインストア」について
株式会社ジョンブル様が運営するオンラインサイトです。
ジーニングメーカー出身ならではのオリジナルアイテムを取りそろえています。
導入運用後にFulfillment by ZOZOによるZOZOBASEとの在庫連携を実現しECサイトを刷新。
元々使用していた在庫管理システムを引き継ぎつつ、リニューアルに成功しています。
URL:https://www.privatelabo.jp/
「ebisumart」について
「ebisumart」はECパッケージとASPの両システムのメリットを兼ね備えており、常に最新・最適化されたクラウドコマースプラットフォームです。
サイトリニューアルやオムニチャネル、BtoB-ECなど、業界業種問わず累計750サイト以上の構築実績があり、お客様のニーズを迅速に反映しながら、EC事業の成長をお手伝いさせていただきます。
URL:https://www.ebisumart.com/